今日は南千住の鰻の名店「尾花」を紹介します。西の野田岩、東の尾花。東京のうなぎ屋では麻布の「野田岩」と並び称される「尾花」。ミシュラン一つ星も獲得し、他の追随を許さないと言われています。この名店のお味はいかに?潜入捜査してきました。
2018年8月21日(火)。
夏と言えば、うなぎ。夏バテ防止にはピッタリの食材ですよね。
実はわたくし南千住在住。南千住に「尾花」という鰻の名店があるとは聞いていて、前々から一度行ってみたいと思っていたんですよね。でも、なかなか足が向かず…。そうこうしているうちに、南千住に引っ越してきてからもう5年も経ってしまいました(笑)
今回、プロフェッショナルブロガーの立花岳志さんからお誘いがあって、念願の初訪問となりました。
南千住のうなぎの名店「尾花」について
お店までのアクセス
尾花の最寄り駅はJR常磐線・南千住駅。西口を出て、線路を左手に見ながら三河島方面に向かいます。5分ほど歩くと尾花に着きます。
お店に入るまで
行列は覚悟してください。開店15分前にもかかわらず、お店の前には行列ができていました。並んでいたのは10人ほど。これでも、以前に比べると、行列はだいぶ短くなったそうです。
少し待って開店時間になると、お店の人が中に案内してくれます。門を潜ると、右手にお稲荷さん。真っ赤なのぼりと鳥居が鮮やかです。
並んでいた人たちが続々とお店の中へ。鰻を待ちきれず、前のめりになっている人も(笑)
尾花のシンボル。お店の白暖簾。老舗の雰囲気を醸し出します。
店内の雰囲気
店内は大広間で座卓を囲むスタイル。団体客は少なく、殆どの人は2-3人で訪れていました。
今回のメンバーは、ブロガーの立花さんを中心にこの4人です。これはお酒が入った後の写真ですね。皆、いい感じに酔っ払っています(笑)
座敷と続きで調理場があります。畳、土壁、提灯型の照明。古き良き時代の日本家屋の香り。妙に落ち着きます。
尾花のうなぎ料理
では、尾花のお料理を紹介していきます。うなぎ専門店ならではのお料理はいかに?
メニュー
尾花では、うな重、う巻き、うざくなど、うなぎ専門店ならではのお料理はもちろん、焼鳥や鯉あらい、柳川など、鰻以外のメニューも用意されています。
- うな重 (小)5,300円、(大)6,300円
- 白焼 5,300円
- 蒲焼 (小)5,000円、(大)6,000円
- 焼鳥重 3,000円
- うざく 2,000円
- う巻 2,500円
- 焼鳥(2本) 1,200円
- 鯉あらい 1,100円
- 柳川 2,300円
- 茶碗蒸し(10月-3月) 1,200円
(価格はすべて訪問時)
この素っ気ないメニュー。シンプルで飾り気がないのも老舗ならではという感じです。最近、鰻は不漁だそうで。値段が高いと感じる人もいるかもしれません。でも、このお店には本当に鰻を好きな人だけが訪れるんです。
焼鳥
焼鳥の専門店でも見たことがないような立派な焼鳥。大迫力!
枝豆とビールで乾杯した後に、この焼鳥がやってきました。肉厚で食べごたえがあって、でも柔らかくてジューシー。タレはさらっとして甘さ控え目。お酒にも良く合います。
うざく
鰻と胡瓜の酢の物。
酸味がまろやかで、さっぱりとした味わい。見た目も涼やか。鰻というと、こってりした印象ですが、暑い夏のおつまみとしては最適ですね。鰻の新しい一面を見せてくれます。
う巻き
鰻を詰めた厚焼き卵。
蒲焼をそのまま巻くのではなく、刻んだ鰻を卵で巻くスタイル。ほんのり甘く、フワッとした食感の卵焼きに、味わい深い鰻。ボリューム満点。ご飯のおかずにもなりそうな一品です。
白焼
うなぎをそのまま焼いた焼き物。
うなぎと言うと、タレをつけて焼いた蒲焼きを思い浮かべますよね。でも、鰻そのものを味わいたいなら白焼。良いうなぎを使っているという自信があるからこその、この料理。
長皿からはみ出さんばかりの大ぶりで肉厚の鰻。箸で持ち上げるとホロホロと崩れてしまうほどの軟らかさ。
鰻そのものを味わう料理だから味付けは最小限。ちょこっと山葵を載せて醤油で頂きます。これが鰻か?と思うほど、油っこさやしつこさは皆無。白身魚のようにさっぱりと頂けます。
うな重(大)
重箱にあったかご飯を敷き詰め、その上に鰻の蒲焼きを載せたご飯物。説明不要。うなぎ料理の定番ですね。
尾花には大小2種類のうな重があります。松竹梅のように、うなぎの良し悪しではなく、単純に大きさが違う。
大きなお重に、特大の鰻がびっしり。下のご飯が見えないほど、うなぎが敷き詰められています。肉厚なのに箸がすっと通るほどフワッフワに焼き上げられた鰻。そして、タレはキリッとした辛口。よくある甘ったるいベタベタしたタレではないのが嬉しい。ここまで結構なお料理を頂きましたが、これなら箸も進みます。もたれる感じは一切なし。大満足。
お酒
ビールは瓶ビール、日本酒は櫻正宗の冷酒のみだったと記憶しています。
僕も日本酒を少しだけ頂きましたが、口当たりが良くて飲みやすいお酒でした。美味しかったですよ。僕はお酒をほとんど飲めない下戸なのでね。関心が薄くてすみません(笑)
まとめ
いやぁ、美味しかった!
僕は特に鰻好きではないし、好んで食べるもんじゃないよなと思っていたんですよね。でも、鰻の概念が塗り替えられました。間違いなく生涯最高の鰻でした。
「尾花」は以前より値段が上がっていて、そのことに不満を持っている人も多いようです。でも、このクオリティなら高いお金を払っても食べる価値があると思いますよ。うなぎ好きの人はぜひ一度行ってみてください。僕もまた行ってみたいと思います!
- 住所: 東京都荒川区南千住5-33-1
- 電話: 03-3801-4670(予約は受けていないようです)
- 営業時間: (水-金)11:30-13:30、16:00-19:30、(土・日・祝)11:30-13:30、16:00-19:30)
※ うなぎがなくなったら終了 - ウェブサイト: なし。食べログのお店ページ